陰謀論的な情報に対する個人的見解

最近TwitterやYouTubeなどで、陰謀論的な発言をしている人をよく見かけます。例えばコロナウィルスやワクチンに関すること、ロシアのウクライナへの侵略戦争に関すること、世界を牛耳っている人達のことなど内容は様々です。
陰謀論的な情報に対する個人的見解

陰謀論的な情報に対する個人的見解

こういった陰謀論的な発言をしている人に対するコメントも、その発信者に賛同する発言ばかりです(反対意見は削除されているのかも)。そのため、そのつぶやきや動画を初見で見た人がそれを信じてしまう恐れがあります。実際、私も最近そういった陰謀論的な情報をTwitterとYouTubeで見て信じてしまい、その後色々調べたらそんな事実は一切無いことがわかりました。

なぜ陰謀論的な情報が増えたのか

以前はTwitterやYouTubeなど個人が世界中の人に発信する媒体が無かったので、一部の熱心な信者だけがそういった情報を共有して盛り上がっていました。一般人にとっては新聞やラジオ、テレビのニュースが信用できる媒体であり、その他には知り合い、身内の噂話程度しか得られる情報が無かったからです。

現在では新聞やラジオ、テレビのニュースは偏向報道で信用できない、というのが陰謀論を信じている人達の共通認識ではないでしょうか。実際、政府の意向や資金を提供している企業などのしがらみがあるため、全くそのまま事実だけを報道するというのは難しいです。

だからこそ、何のしがらみの無い一般の個人の発信する情報を信じるという発想になっているのかもしれません。しかし、単なる一般の個人の発信する不確かな情報を信じて、新聞やテレビのニュースは間違いだと言うのはかなり極端な発想ではないかと思います。

陰謀論だと思われる情報の共通点

陰謀論とは、普段の鬱屈した生活の中での刺激のあるエンタメだというのが私の認識です。その内容がリアルでもフィクションでも。

陰謀論ですごく一般的な事例を紹介します。

「ついに〇〇が始まった。そして世界は急激に変わる(良い方向に)という内容。

→こういった情報を信じて、ずーっと待ち続けても大概何も起きません。でも、その言い訳みたいに「裏では着々と変わっていっている。それが判明するのはもっと先だ。」と先延ばしにしてずーっと変わらず同じことを言い続けます。こういった陰謀論を発信する人は、持続的に何も発信する内容が無いと困るので、その時々で起こる時事ニュースなどを陰謀論に絡めて「実はこのニュースは裏で誰々が操作していて、こういう意図があるのだ。」とかなんとか上手くエンタメとして成り立たせるのである。

また、陰謀論はテレビや新聞のニュースの逆張りの場合も多いです。一般的にはそう認識されているのだろうけど、実際には逆なんだというこれも一種のエンタメ感があります。そして、その情報を得た人も「一般人には知らない秘密を知ってしまった。私は世界を正確に認識できている少数派だ。」と高揚感を持ってしまいます。

バランス感覚を持って情報を認識しよう

本当に毎日色々な情報を得られる現代社会において、こういった陰謀論を信じてしまう人は多いと思います。そして、その陰謀論に触れていない身内や知り合いに極端な話をして「頭おかしいんじゃないの?」と思わることもありそうです。

陰謀論の全てが間違いでは無いと思います。きっと、極一部分は合っているけど外側にごちゃごちゃ変な思惑とかエンタメみたいなものがくっつきまくっているのが陰謀論だと思います。←それでは陰謀論者が間違っているという新聞やTVのニュースと結果同じ構造ではないか。

頭に入れた様々な情報をバランス良く認識し、極端な情報だけを鵜呑みにしてあなたの一番信用できる身内から孤立しないように気をつけましょう。

 

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