QYLDは分配利回りが10%を超える超高配当ETFで、VYMは利回りが2.7%程度ですが着実に株価を伸ばしている高配当ETFです。
この2つのETFの5年のトータルリターン(配当込み)は、QYLDは+9.39%、VYMは+11.18%という結果となっています。
VYMの方がトータルリターンは良いですが、QYLDも分配金の多さで株価下落を補っており、大きくは変わらない印象です。
(ちなみに同じ高配当ETFであるHDVはトータルリターンは+9.05%と、QYLDより悪い結果となっています。)
【米国高配当ETF】QYLDとVYMどちらを選ぶべきか?
株価の推移は真逆の印象
VYMは右肩上がりで株価が上昇し続けています。設定日の2006年11月に50ドル程度の株価だったのが、現在112.73ドルとなっています。16年間で125%の株価上昇、7.8%/年の値上がりです。
対してQYLDは、設定日2013年12月に25ドル程度だった株価は、現在21.01ドルとなっています。9年間で-16%の株価下落、-1.8%/年の値下がりです。
株価だけを見ると、VYMの方が良い印象です。ただ、VYMは買い増すのを躊躇してしまう程、どんどん株価が上がっています。逆にQYLDは常に株価が一定(少し下がり気味)なので、いつでも買い増す気にさせてくれます。
分配金実績はどちらも優秀
VYMは11年連続増配を達成しているため、減配の心配が少ない高配当ETFであると思います。
また、QYLDも減配はしますが、概ね分配利回りが8~12%と超高配当を維持して推移しているため優秀と言えます。コロナショック時にも大幅減配することが無かったのは意外でした。コロナショック時の株価の下落率も低めに抑えられていました。
今すぐ配当が多く欲しいならQYLD、将来に配当を多く欲しいならVYM
QYLDの魅力は、10%を超える超高配当である点、株価が上がらないため定期的に買い増しやすい点です。
またVYMの魅力は、株価上昇のキャピタルゲインも狙える高配当ETFである点、増配によって将来配当を多く得られるという安心感がある点です。
どちらもトータルリターンは大きくは変わらないので、今すぐ配当が多く欲しい人はQYLD、将来的に配当を多く欲しい(キャピタルゲインも得たい)ならVYMをおすすめします。
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