円安が続いており、一時1ドル139円にもなりました。年初では1ドル115円だったことを思うと、20%程度円安になっています。
この理由としては、米国と日本の金利差が広がったことが一因です。また、最近ではこれから訪れる景気後退に備えて米国の企業などがドル資金の保有に向かっていることも一因として挙げられます。
世界的に見ても、現在はドルだけが独歩高
現在のドル高は円に対してだけでなく、他の海外通貨に対してもドル高が起こっています。
欧州経済ではエネルギーの輸入によるインフレで混乱しており、ドル高はその混乱に一層拍車をかけており、欧州も景気後退のリスクをはらんでいます。
インフレを抑えるために、今後欧州も段階的な利上げを迫られることになれば、欧州経済は打撃を受けるものと考えられます。
今後の為替は米国の金利動向がカギ
このまま、米国の利上げによってドル高が進んでいくかというと、そうとも言えません。米国は政策金利を段階的に引き上げていっている最中ですが、最近の米国金利は6月半ばをピークに若干下がっています。
金利上昇により債券価格が下落→債券の利回りが上昇→利回りの良い安全資産ということで債券市場に買いが入っていることが原因です。
この傾向が続いて米国の金利が下がることになれば、ドル安に向かうことも考えられるので米国の金利動向には注意が必要です。
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